風俗業界で異質なオナクラ。その傾向と対策

性風俗業界におけるオナクラの位置づけ

デリヘルやイメクラは、全裸の風俗嬢が、肉体的に客を刺激して疑似恋愛をしたり、フェラチオや素股などで疑似セックスをすることで性的興奮を高め、主に射精を促すことを目的とした性風俗です。

一方、オナクラは、基本サービス内でコンパニオンが服を脱ぐことはなく、手コキがあるくらいで、彼女らが肉体的に客を刺激することはありません。その代わり、客自らが、精神的に性的興奮を高めていくのです。その方法は、言葉責めをされることであったり、コンパニオンの様子や反応を見ることです。このあたりは、性風俗業界の中でSMと並び、性的倒錯の傾向をもった特殊なプレイと言えます。

オナクラ店のお客にとって、「言葉責めは、言葉による愛撫」

言葉責めには、「汚らわしい!」「変態!」といった直接的な罵倒もあれば、「こんなに感じちゃって、イヤらしいのね」「恥ずかしい格好して、興奮してるの?」という、状況を客観的に指摘することで、相手を辱めるものもあります。「言葉責めは、言葉による愛撫」と考えるオナクラのお客は、こうした言葉責めに罵られたり、辱められることで自らを蔑み、性的興奮を覚えます。

SMプレイで言うところの“調教”という“言葉責め”にあい、辱められ、服従することで興奮や満足感を抱きますが、彼らには、それに似たところがあります。実際、オナクラの客の多くは、M(マゾヒスト)の傾向があるようです。

オナクラ嬢は、カワイイ、キレイなだけじゃない。理想のオカズになるために

次に、コンパニオンの様子ですが、彼女たちは、基本サービスの中で脱ぐことはありません。フェラチオ、素股、アナルファックなどハードプレイもしません。彼女たちは、着衣のままで、お客の理想のオカズにならなければならないのです。そこで、お客の趣味嗜好にあった髪型、メイク、服装など、身だしなみや容姿に気を遣うのです。デリヘルやソープでは、脱がせる、脱ぐことお客に興奮してもらいますが、オナクラは逆で、いかに脱がないままで興奮してもらうかがポイントなのです。

嫌がる女性を見ると興奮し、射精してしまうオナクラのお客

最後は、コンパニオンの反応です。想像してみてください。着衣の女性と脱衣の男性。男性は、着衣の女性の言葉や仕草、反応で興奮し、勃起し、射精を試みるのです。シュールで、滑稽な感じのする奇妙な状況の中、女性が、嫌がって目を背けたり、激しく罵ったり、といった反応が、オナクラに通う客の醍醐味なのです。また、オプション料金を払い、コンパニオンの足や脇の下を嗅ぐというプレイがあります。これも、それそのものに興奮するというよりも、コンパニオンが嗅がれたくない、恥ずかしいことをされることで出る表情に、客は興奮するのです。その行為は、シャイなものですが、性的倒錯の傾向があります。

求人情報に載らないオナクラ嬢のなすべきこと

こうしたお客の欲求に応えるべく、オナクラ店で働く風俗嬢たちは、普段自分が着ないような服を着たり、コスプレをすることがあります。また、気の強い女王様のように罵倒したり、無垢な少女になりきって、本気で嫌がったりするのです。オナクラは、SMの世界もそうですが、素でシラケてしまっては成り立たない、シチュエーションプレイと言えるでしょう。

オナクラ嬢は、他の性風俗とは大きく異なり、お客のオカズになるべく、場やお客の妄想を盛り上げ、満足させなくてはいけない、特殊なテクニックを必要とされます。お店の求人情報には、「見てるだけで簡単! 高収入!」と書かれていることはあっても、このようなことは、あまり載っていないでしょう。しかし、オナクラ店に入店して稼ごうと思えば、その現実を目の当たりにするはずです。